クラミジアの場合は、男性は尿道から乳白色または透明のサラサラした分泌物が出たり、排尿時に痛みを伴うことがありますが、男性の半数は尿道の症状が出ません。
女性は下腹部痛や性交痛、不正出血、おりものの増量などが現れることがありますが、70〜80%の方に自覚症状はなく、感染期間が長くなると、子宮頸管炎や子宮内膜症などの発症のほか、不妊症に繋がる恐れがあります。
また、口腔性交(キスやオーラルセックスなど)によってのどにも感染しますが、のどの症状は男女ともに90%の方が出ないといわれています。
マイコプラズマの場合も、クラミジアに似たような症状が現れることがありますが、男女ともに症状が出にくいです。
クラミジアと同様に、キスやオーラルセックスなどの口腔性交があった場合は、のどにも感染しますが、のどの症状は陰部よりも出にくいため、感染していることに気づかないことが多くあります。
上記の通り、男女ともに症状が出にくいことに加え、クラミジアとよく似ている感染症であるため、検査以外での判断は困難となっています。
性感染症でのクラミジアの原因菌は、クラミジア・トラコマティスという細菌です。粘膜から侵入することで、上記のような症状を引き起こすことがあります。
同じくマイコプラズマの原因菌は、マイコプラズマ・ホミニス、マイコプラズマ・ジェニタリウムという2種類の細菌が存在します。それぞれの検査をしなければどちらに感染しているか、あるいは両方に感染しているかはわかりません。
クラミジアは、抗生剤1回の内服で90%以上消失します。稀に残ったとしても、第二選択薬で完治することがほとんどですが、マイコプラズマは、クラミジアと比較して治療効果が得にくいとされています。
マイコプラズマはクラミジアに似た菌でありながら、高い治療効果が得られる薬剤が少なく、遺伝子1箇所変異すれば耐性菌になってしまうので、耐性が付きやすいこともあり、治療期間が長くなる傾向があります。
そのため、第一選択薬で治療したとしても根治率が75〜80%(当院データ)と低く、治りにくいことがあります。
マイコプラズマが陽性となった場合、基本的には1週間服用する抗生剤の処方となります。
前述のようなクラミジアの症状が見られたのに、検査の結果が陰性であったという場合、似たような症状を引き起こすマイコプラズマに感染している可能性も考えられます。
ただし、症状からでは判断ができないため、早期発見のためにも検査されることをお勧めします。
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