マイコプラズマ・ウレアプラズマとは、性行為(セックス、オーラルセックス、アナルセックス、キス)を感染経路とする性感染症のひとつです。
男性は尿道・のど、女性は膣・のどに感染します。
2012年から日本でも検査が可能になったため、知名度は低いですが、検査を行うと
クラミジアや淋病の感染率と同じように高い確率で感染が認められています。
性病のマイコプラズマの原因菌とマイコプラズマ肺炎の原因菌は別物です。
マイコプラズマ肺炎は飛沫感染(咳やくしゃみが原因となる感染)しますが、性病のマイコプラズマは 飛沫感染せず主に性行為によって感染します。
また、キスだけでも感染の可能性があります。
2種類のマイコプラズマ、2種類のウレアプラズマをそれぞれ検査します。
2種類のマイコプラズマのうちマイコプラズマ・ジェニタリウムは、
2022年6月から保険診療でも検査が行えるようになりました(当院での検査は全て自由診療です)が、保険診療では尿道もしくは膣とのどを同じ月に検査をすることができません。
また、マイコプラズマ・ホミニスやウレアプラズマは保険診療では検査することができません。
【参考資料】 マイコプラズマと当院による
マイコプラズマ・ウレアプラズマ
の検査と治療について >
マイコプラズマ・ウレアプラズマの症状は、
性器のかゆみや異臭、尿道痛、のどの痛み
といった淋病やクラミジアとよく似たものです。
あまり知られていない病気ということもあり、症状だけを見て淋病やクラミジアの検査をして陰性だったからそのままに…というケースも少なくありませんが
放っておくと悪化、炎症を起こし、不妊の原因
などにつながる可能性があります。
症状(性器の場合)
潜伏期間は1〜5週間です。
男性の場合
症状:性器の異臭、尿道の違和感や痒み、排尿痛、膿が出る。
クラミジアや淋病とよく似た症状が出ます。あまり知られていない病気ということもあり、症状だけをみてクラミジアと淋病の検査をして、陰性だったからそのままに・・・というケースも少なくありません。
放っておくと悪化、炎症を起こし、不妊の原因などに繋がる可能性があります。
症状が引いた後でも感染が続いていることもあり、治っていないことが多いと言われているため、治っているかどうかの検査が重要となります。
女性の場合
症状:おりものの増加などの変化、違和感また自覚症状がない場合も多い。
炎症により不妊の原因になることも
【マイコプラズマ・ウレアプラズマの感染例】
・尿道に違和感を感じ、クラミジア・淋病は陰性と言われたが、症状が続いている
症状(のどの場合)
のどの違和感など、クラミジアや淋病によく似た症状が出ることがありますが、ほとんどの場合は、自覚症状がありません。
また、性器で感染していなくても、咽頭の方が感染していたということもあるため、キスやオーラルセックスなど、口が接触する行為があった際は注意が必要です。
【マイコプラズマ・ウレアプラズマの感染例】
・あまり聞いたことがない病気で症状もなかったので、クラミジアと淋病の検査しか受けていなかったが、パートナーと共にマイコプラズマ・ウレアプラズマに感染していた
男性:尿検査、うがいの検査
女性:膣分泌物(綿棒での拭い)検査、うがいの検査
感染機会から24時間以上経過で検査可能です。
女性は生理中は検査ができません。生理が終わってからご来院ください。
尿検査
男性用となっております
結果:2〜3日後
膣分泌物検査
女性用となっております
結果:2〜3日後
のどの検査(うがい液の採取)
男女共通でうけていただけます
結果:2〜3日後
肛門の検査
男女共通でうけていただけます
結果:2〜3日後
治療方法
抗生剤の服用
※マイコプラズマ・ウレアプラズマにそれぞれ感染している時は別の抗生剤の処方が必要になります。
当院による
マイコプラズマ・ウレアプラズマ
の検査と治療について >
性行為の際(オーラルセックスも含む)はコンドームの着用を正しく行うことで感染リスクを大幅に低下させることが出来ます。
また、不特定多数の人との性的接触は感染リスクが高くなりますので避けるようにすることも大事です。
症状がなくても感染している場合があるのでパートナー様と共に定期的な検査を受けて、早期の発見と治療を行うことが感染の拡大を防ぐためにも重要です。
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