性病の種類

   

性病について

性病とは、原因菌が人の体内に侵入することによって感染する「感染症」の一種です。
主な感染原因は、感染している人との「性交渉」です。しかし一部他の感染経路もございます。

以前は、梅毒、淋病、軟性下疳(なんせいげかん)鼠径リンパ肉芽腫(そけいりんぱにくげしゅ)の4種類の病気を性病と呼んでいました。

しかし、現在では多種多様の感染症が存在しており、性病のことを総じて『性感染症』(STD=Sexually transmitted infectionもしくはSTI=Sexually Transmitted Infections)と呼ばれています。

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性病の感染経路は、唾液(だえき)や体液などの分泌物、血液からになります。
一番感染者が多い性病は、性器クラミジア感染症です。

症状として排尿時に痛みやかゆみなどがありますが、女性の場合、50%ほどは自覚症状がなく感染していると言われています。
また、のどの性病は80%ほど自覚症状がありません。

性病は早期発見をすれば、治癒(ちゆ)する病気がほとんどですが、近年は抗生剤が効かないまたは、効きにくい病原菌も増えています。

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クラミジア

性器クラミジア感染症は、日本における感染者数が一番多い性病で、「クラミジアトラコマティス」という病原体を原因する性病です。

男性の初期症状としては、排尿時の痛みや尿道のかゆみ、通常時と違う違和感、尿道からでてくる膿(うみ)、分泌液がでてきます。
進行すると精巣上体の腫れ発熱(精巣上体炎)につながります。

女性の場合、おりものの増加、下腹部の痛み、不正出血といった症状が一般的ですが、女性は、感染していても無症状の場合が多く、気が付かないうちに病状が進行する事があります。

感染の潜伏期間は、数日から5週間程度ですが、感染の機会から24時間後から精密検査を受けることができます。
治療には抗生剤が用いられ、お薬を飲み終わってから1ヶ月後に治癒(ちゆ)検査を行ない完治を確認すると良いでしょう。


症状

男性:尿道の違和感や排尿痛などの症状が出ますが、無症状のことも多いです。
女性:おりものの変化や下腹部痛などの症状がでます。無症状のことも多いです。

顕微鏡で見たクラミジアの写真
情報元:CDCホームページ>

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淋病

淋病感染症は、「淋菌」という菌が原因となる性感染症です。
淋病は、男性は、尿道や肛門、女性は子宮頸管(子宮の入り口に)に感染することが多くみられます。

また、咽頭(のど)にも感染します。
淋病に感染すると男性は主に尿道炎になり、女性はおりものの増加や不正出血が見られます。

 
症状

男性:強い排尿痛や尿道から膿が出ることがありますが、無症状のこともあります。
女性:おりものの変化や下腹部痛などの症状がでますが、無症状のことも多いです。

顕微鏡で見た淋菌の写真
情報元:CDCホームページ>

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咽頭クラミジア

症状

のどの違和感や痛みがでることもありますが、90%以上の人は無症状です。

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咽頭淋病

症状

のどの違和感や痛みがでることもありますが、90%以上の人は無症状です。

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HIV・エイズ

症状

HIVに感染に感染すると、発熱・咽頭痛・全身倦怠感・筋肉痛・関節痛といった、インフルエンザのような症状がでる可能性があります。
また、エイズが発症し免疫力が著しく低下していくと、発熱や呼吸苦、激しい下痢や体重低下など、様々な症状が現れます。

顕微鏡で見たHIVウイルスの写真
情報元:Science News>

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梅毒

症状

初期症状として、梅毒トレポネーマが侵入した部分に小さな硬いしこりができ、時間とともに消えてしまいます。
血液に乗って全身に運ばれると、全身の皮膚、特に手のひらや足のうらの皮膚にまで、赤い発疹『バラ疹』が現れます。
感染後、数年経過すると、全身に硬いコブのような非特異的肉芽腫様病変(ゴム腫)が現れることがあります。

顕微鏡で見た梅毒トレポネーマの写真
情報元:North Metropolitan Health Service>

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性器ヘルペス

症状

性器や口唇周辺の皮膚、粘膜に水ぶくれができるほか、初感染時には強い痛みや発熱を伴うこともあります。

顕微鏡で見たヘルペスウイルスの写真
情報元:CDCホームページ>

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カンジダ

症状

性器周辺のかゆみや発疹、粘度の高い白いおりもの(酒粕状、カッテージチーズ状、等)の増加、排尿時や性交時に痛みがあるなど。
男性の場合はまれに尿道炎を起こしたり、亀頭周辺の皮膚の赤みやただれ、白いカスなどがみられます。

顕微鏡で見たカンジダの写真
情報元:CDCホームページ>

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尖圭コンジローマ

症状

陰茎の亀頭やその周囲、包皮や陰裏などに乳頭状、鶏冠状のイボができます。

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マイコプラズマ・ウレアプラズマ

症状

マイコプラズマ・ウレアプラズマ(尿・膣)
男性:尿道の違和感や排尿痛などの症状が出ます。無症状のことも多いです。
女性:おりものの変化や下腹部痛などの症状がでます。無症状のことも多いです。

マイコプラズマ・ウレアプラズマ(咽頭)
のどの違和感や痛みがでることもありますが、90%以上の人は無症状です。

顕微鏡で見たウレアプラズマの写真
情報元:CDCホームページ>

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トリコモナス

症状

男性:尿道から膿が出る、軽い排尿痛など。悪化すると尿道炎、前立腺炎を発症します。
女性:異臭の強いおりものの増加、膣やその周辺のかゆみ、痛みなど。悪化すると炎症が卵管まで進み、不妊症や早産、流産の原因となります。

なお、感染していても症状が出ないという方は約20~50%います。

顕微鏡で見たトリコモナスの写真
情報元:Encyclopedia Britannica>

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一般細菌

症状

男性:尿道の違和感や痛み、分泌物や膿が出たりします。
女性:おりものの変化、膣の痛みや痒みなどがありますが、症状がないことも多いです。

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B型肝炎・C型肝炎

症状
B型肝炎

慢性肝炎の場合、自覚症状が出ないことも多いです。 急性肝炎の場合、全身倦怠感や食欲不振、悪心、嘔吐のほか、濃いウーロン茶のような褐色尿が出る、黄疸などの症状がでます。

C型肝炎

多くは感染しても自覚症状がない不顕性感染です。 急性肝炎の場合、全身倦怠感や食欲不振、悪心、嘔吐のほか、濃いウーロン茶のような褐色尿が出る、黄疸などの症状がでます。

顕微鏡で見たB型肝炎ウイルスの写真
情報元:CDCホームページ>

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A型肝炎

症状

発熱や全身の疲労感の他に食思不振、嘔吐などの消化器症状を伴います。 乳幼児の感染では症状が軽いことが多いですが、年齢が上がると症状が重症化する傾向があります。

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赤痢アメーバ症

症状

大腸の粘膜が潰瘍を起こすことによって血便や下痢、排便時の下腹痛などの症状が起こります。 典型的な症状としてイチゴゼリー状の粘血便がでることが有名です。

発熱や上腹部痛、食欲不振や嘔吐などの症状が見られますが、日ごとに変化し、数週間の間隔で増悪と寛快を繰り返します。

顕微鏡で見た赤痢アメーバの写真
情報元:CDCホームページ>

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