B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)が、血液や体液を介して感染する肝臓の病気です。
HBVは、感染した時期や健康状態によって、一時的な感染に終わるもの(一過性感染)と、ほぼ生涯にわたり感染が継続するもの(持続感染)とに大別されます。
現在、国内のHBV感染者数は、110万~140万人といわれていますが、そのほとんどが母子感染(垂直感染)によるものです。
以前は輸血による感染もありましたが、1972年にHBs抗原検査が開始されてからは、輸血によるHBV感染者数は減少しており、現在ではその危険性はほとんどありません。
我が国の成人における急性B型肝炎の多くは、性感染によるものと考えられています。しかし、性行為によって感染した急性B型肝炎の実数、感染率等については明らかになっていません。
また、HIV感染例においては、HBVとの重複感染になるケースが多く、かつ無症候性キャリア化する傾向にあります。
急性肝炎と慢性肝炎に大別されます。
感染してから1~6ヶ月の潜伏期間を経て、全身倦怠感や食欲不振、悪心、嘔吐のほか、濃いウーロン茶のような褐色尿が出る、目の白い部分(眼球結膜)が黄色くなって、その後皮膚も黄色みを帯びてくる黄疸などの症状が出現します。
中には、激しい炎症による肝不全、いわゆる劇症肝炎を起こすこともありますので、このような症状があれば、速やかに医療機関を受診することが必要です。
出生時や乳幼児期にHBV感染した場合、持続感染に移行します。生後数年~十数年間は肝炎の発症がなく、感染したHBVは排除されずに体内で共存しています。この状態を無症候性キャリア(症状がなくても他人に感染させうる状態)と言います。
思春期を過ぎると自己の免疫力が発達し、異物(病原物質)であると認識できるようになります。白血球(リンパ球)がHBVを体内から排除しようと攻撃を始めますが、この時リンパ球が、HBVに感染した肝細胞も一緒に壊してしまうので、肝炎が起こり始めます。
一般的には、10~30才代の頃に一過性の強い肝炎を起こしますが、HBVは増殖性の高いウイルスから、時間と共に比較的おとなしいウイルスに変化します。
その後、多くの場合はそのまま生涯にわたって強い肝炎を発症しません(非活動性キャリアと言います)。
このように思春期以降、一過性の肝炎を起こした後、そのまま一生、肝機能が安定したままの人がおよそ80~90%です。残りの10~20%の人は慢性肝炎へと移行し、その中から肝硬変、肝がんになる人も出てきます。
B型肝炎ウイルスには、感染を未然に防ぐためのワクチンがあります。
ワクチンを接種することにより高い確率でB型肝炎ウイルスの感染を予防することができます。
A型肝炎ウイルスワクチンとは異なり、3回の接種を行ったとしても体質が原因で抗体が作られない方が稀にいます。
当院では、接種後、1ヶ月ほど経過した段階で、抗体確認検査を実施します。
※万一、抗体が作られなかったとしても料金の返金はできませんのでご留意ください。
①B型肝炎ウイルス検査を行います。
(既にB型肝炎ウイルスに感染している方は、予防効果は期待できません。)
②接種回数は3回です。(初回・1ヶ月後・6ヶ月後)
③3回目の予防接種後から1ヶ月後に、抗体確認検査を行います。
抗体が作られた場合に個人差はありますが、約5年間、抗体が残るためB型肝炎ウイルスを予防することができます。
あおぞらクリニックでは、問診料や再診料は頂いておりません。 患者様のご負担は、検査料金とお薬代のみです。
HBVについて、感染機会から2ヶ月経過している場合
あおぞらクリニックでは、問診料や再診料は頂いておりません。 患者様のご負担は、検査料金とお薬代のみです。
3回目の予防接種から1ヶ月後、抗体が作られたどうか確認の検査が必要です。
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