前提として、HIVは人の血液、精液、膣分泌物、母乳といった体液に存在します。
これらの体液が体内に侵入することで感染が成立しますが、HIV自体は非常に弱いウイルスで、C型肝炎ウイルスの10分の1程度、B型肝炎ウイルスの100分の1程度の感染力しかないといわれています。
そのため、性行為をはじめとする血液や体液を介した接触がない限り、空気感染や日常生活の中で感染する可能性は、限りなくゼロに近いと考えられます。
周りにHIVに感染した人がいたとしても、心配する必要はありません。
むやみに怖がらず、正しい知識や理解を持つことが大切です。
性行為による感染は、最も多い感染経路です。
HIVは主に血液や精液、膣分泌物に多く含まれています。
感染の可能性のある、これらのHIVを含んだ体液が、性行為時に自分または相手の性器や肛門、口などの粘膜や傷口に直接触れると、感染の可能性が出てきます。
HIVに感染しやすい行為をすれば、誰にでも感染しうるということですので、性行為におけるコンドームの正しい使用は、エイズやその他の感染症予防にとって、非常に有効な手段となります。
HIVが存在する血液の輸血や、依存性薬物の“回し打ち”といった注射器の共用、医療現場・献血等での針刺し事故などによって、感染の可能性が出てきます。
日本の医療機関や献血場所では、一度きりの使い捨て注射針を使用しているので、使い回しによる感染の心配はありません。
なお、輸血される血液は厳重な検査により安全性が確保されているため、極めて稀ですが、輸血によるHIV感染の可能性は完全には排除できません。
HIVに感染した女性が妊娠中や出産時、授乳時に胎児や赤ちゃんにHIVを感染させてしまうことです。
しかし、予防のためのケアや治療を受けることができれば、母子感染の割合を大幅に抑えることもできます。
だからこそ、妊婦健診の際のHIV検査の実施は、とても重要になります。
万が一、母親が感染していた場合でも、医師の指導の下、妊娠中からHIVの治療薬を内服したり、母乳を与えないといった適切な対策を取ることで、赤ちゃんへの感染を防ぐことができます。
HIVは性行為の経験があれば、誰にでも感染の可能性があります。
特定のパートナーとの行為のみであったとしても、例えばパートナーの過去のお相手にHIV感染していた人がいたとしたら、知らない間に感染しているということもありえます。
そのため、性行為の経験があれば、パートナーと一緒に、一度は検査をしてみることをお勧めします。
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