トリコモナスの症状と感染について

トリコモナスの症状

男性の場合は、感染すると尿道炎を起こして尿道の痛みやかゆみの症状を起こすことがありますが、無症状のことが多いです。女性の場合は膣炎や膀胱炎、臭いの強いおりものの増加、性交時の痛みといった症状を引き起こす可能性があります。

ただし、感染していても症状が出ない、自覚症状が乏しいという方も女性の感染者のうち、約20~50%いますので注意が必要です。 また、トリコモナスに感染している妊婦の方は、早産の可能性が高くなるとも言われています。

似たような症状を引き起こす病気はトリコモナス以外にもあり、加えて症状には個人差があるので、症状だけでトリコモナスと診断することは出来ません。 そのため、ご不安な方は相談・検査されることをお勧めしています。

当院によるトリコモナスの検査治療について >

情報元:WHO>

トリコモナスの感染経路

トリコモナスは性行為によって感染しますが、性行為による接触が無かったとしても、お風呂や便座、水気のある場所や、下着、タオルの共有などからでも感染の可能性があります。 そのため、性行為の経験がない方や幼児にも感染する場合があります。

トリコモナスの感染者数

2019年6月6日にWHOが発表したデータによると、2016年の15~49歳の人々を対象にした新規性感染症患者数(調査対象となった性感染症はクラミジア、淋病、梅毒、トリコモナスの4種類)は、約3億7600万人に上るとのことでした。 国による地域差はあるものの、世界中で毎日、約100万人が新たに性感染症に感染しているということになります。

WHOの会報でオンライン公開された調査では、クラミジアが約1億2700万人、淋病が約8700万人、梅毒が約630万人、そしてトリコモナスは約1億5600万人が新たに感染したとのことでした。 性感染症というと、クラミジアや淋病、HIV、梅毒といったイメージが強いと思われますが、世界中で感染している性感染症としては、上記のWHOのデータから、世界的にはクラミジアや淋病以上に、トリコモナスの感染者数は多いということになります。

最新の統計によると、平均して世界の約25人に1人が、これらの性感染症のうち少なくとも1つを抱えており、同時に複数の性感染症を持っている方もいると言われています。 このことからもトリコモナスに限らず、性感染症の予防がいかに重要なのかが分かります。

 
  • ■コンドームを正しく使用する。
  • ■不特定多数の方との接触など、安全ではない性行為は避ける。
  • ■女性の場合、生理中はトリコモナスが繁殖しやすい環境であるため、生理中の接触は控える。
  • ■濡れたタオルや下着の共有などで、トリコモナスの感染があったケースもあるため、それらの共有は避ける。

上記のような予防をすることで、トリコモナスをはじめとする性感染症に感染する可能性を下げることができます。 ただし、それでも100%防げるというわけではありません。 気になる症状があれば、検査されることをご検討ください。

情報元:WHO>

  トリコモナスについて詳しくはこちら >    

クリニック紹介

あおぞらクリニック 新橋院

東京都港区新橋2丁目16−1
ニュー新橋ビル3階 330(男性) 339(女性)

新橋院の診療日とアクセス>>>

あおぞらクリニック 新宿院

東京都新宿区西新宿1−3−1
新宿サンフラワービル 10階

新宿院は現在休診中です